絶対負けない絶対負けない。母さんが私に塗り込めた、どんな毒のある言葉にも、負けない。
母さんの言霊の負のエネルギーは確かにすごい、今までそれに立ち打ちできないと思って、
言い返す気にもならなかった。
でも。
もう嫌だ。もう黙らない。
私の中に膿のように溜っていく、母さんから発せられる絶望の言葉たちを、変化させてしまうエネルギーを、今出すんだ。母さんの言うことは、まともに聞くことないかもしれない。でも、受け止めるんだ。ただ、聞いているとどんどん埋め込まれてしまうんだ。負なものが。だから、
それに負けない、って意識を持っていないと、やられてしまう。
申し訳ないくらい、まだまだ幼くて、母さんの気持ちにまで手が回らないよ。だからつい、攻撃してしまって、悪いと思う。
間違っちゃいけないのは、敵は自分だから、ってこと。もう言い訳できないんだから。
親には、申し訳ない、と謝るしかできない。こんな娘でごめんなさい、と。
でも私は信じることを知っているよ。どんなにクサかろうが、気恥ずかしかろうが、自分の魂は善良だと信じるよ。母さんがそうじゃないのは、哀しいなあ、と思う。ものすごく善良な魂なのに、そのエネルギーを信じることができないのが。
けど…そうか、そうだ。母さんがそうなのは、私のせいなのも多分にあるんだ。元々の性格もあるけど。それを、忘れない。
あともうひとつ。
これら全部ひっくるめて、その上で、笑い飛ばすんだ!笑顔で!
私が自分を不幸だと、可哀想がってしまうのは、「ちゃんと愛されてない」と感じているからだと、思う。
母親は屈折してるから、表現がストレートではない。しかし、本人が泣いて言う通り、心底私を憎んでいるわけはないんだ。それは理屈ではわかっている。のに。
そんなことを、私は感じ取ることができない。だから愛されてない、と感じてしまう。
芝居にも大いに関わるところだ。ちゃんと感じられるようになれるだろうか。いや、ならないといけないや。
さあ。明日、あと1日。
ちゃんと、別れを告げようね。